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2014.07.01

不動産フォーラム21

データで分析してみました。
名古屋女子のオンナ度の高さ!!

 

 名古屋に行くと女性達の艶やかさがいつも気になっていました。東京はもちろんのこと福岡や札幌に比べても女性が華やかで女らしいモテ系のファッション、お化粧もヘアスタイルもきっちりしていて、私たちの言葉で表現するところの“オンナ度が高い”という人たちなのです。我が社の社員K子は「トヨタの城下町なので下請けや孫請けの事業所が多く、自営業も多いのでお嬢様比率が高いのではないか」という珍解釈をしていましたが、改めて調べてみると面白い傾向が見えてきました。

 

 国政調査で20歳~39歳人口の女性比率を調べてみると、名古屋市は政令指定都市の中でも横浜市に次いで女性比率が低く全国平均以下になっています。女性より男性の人口が多いので女性はモテモテなわけなのです。その結果としてなのか女性の未婚率もほかの政令指定都市に比べて低い傾向にあり、恋愛環境や結婚環境というものが世の中にあるとしたら名古屋女性は優位で恵まれている(!?)と解釈してもよいかもしれません。

 「そんなに恵まれているなら、オンナ度を上げる必要はないんじゃないの?ほっておいてもモテるんだから」とデータ収集したK子にいうと、「島村さん、考えがアマいですね。モテればいいってもんじゃないんですよ。より条件のいい男性を選びやすくするために自分のオンナ度に磨きをかけるんですよ!」との分析。さすが独身女性K子の肌感覚マーケティングに感心しました。たしかにある時、名古屋のクライアントと話をしていると、名古屋女子の理想型は、地元で育ち地元の学校を卒業し安定企業勤務で転勤可能性ゼロの男性と結婚をして父や母の身近にいられるよう実家に近い町で暮らす、というものだそうです。クライアントいわく、この理想型を実現しやすい男性は名古屋市役所に勤務する公務員男性だそうで、この人たちの人気は高い!!と珍説をとなえておりました。本当・・・!?

 またまたK子のデータ分析ですが、文部科学省によると、県単位のデータになりますが、全国の地元大学進学率No.1で10人中7.8人が地元にとどまり大学を終えていることになるそうです。

 “自分を愛し名古屋を愛する名古屋女子”ちょっと拡大解釈しすぎかもしれませんが、データは面白い人々の側面を見せてくれるものです。

 

 ついでですが、では男性人口に対し女性が多い福岡や札幌は未婚率も他政令指定都市に比べて断トツに高いわけですが、福岡や札幌の女性達はシンプルやカジュアルファッションが主流で化粧もさほど濃くありません。名古屋女子に比較すると“モテ系ではなくオンナ度は低い”ように見ます。我が社のK子解釈では「恋愛環境・結婚環境でいえば福岡女子・札幌女子は競争が厳しいので一部の女子はそこに人生の力を注ぐのではなく仕事に生きるコトや札幌・福岡というその地方の最大都市のライフスタイルを楽しむコトに関心を持って暮らす女性が多いのでは。だから彼女達は男性からの見られ方を意識するより、自分らしさが軸になったスタイルが主流になっている」だそうです。なるほどね・・・。

 

 さらなる余談ですが、福岡・札幌マーケットは女性が多く独身男性がモテるので男性達は努力をおこたり、メンズファッションが売れにくい、という業界の定説もあります。これは珍説かも?

 

 

(記:島村 美由紀/不動産フォーラム21 2014年7月号掲載)